top of page

 日本の「情報処理学会」は、登録すれば誰でも簡単に会員になれる。

 

 オーストラリアIBMの営業活動を支援した時と、パシフィック・コンファレンスでの講演の機会に知り合ったオーストラリア人から僕のCertification (認定)の話が出た。

 

 僕は日本の情報処理学会の内容を知っていて入っていなかったから、僕は持ってないと答えた。彼らが言うには、オーストラリアにはACSという組織があって、ITのプロとしての認証制度があると教えてくれた。世間に通用するちゃんとしたCertificationだという。

 

 ITの経験を活かして、オーストラリアでIT関連の仕事をするなんては考えてはいなかったけれど、いいチャンスだからチャレンジしてみようと思った。

 

 調べてみると、”Australian Computer Society”(ACS) が認定し、それを公的なスキルの認定として、オーストラリア内外で通用するということが分かった。

 

 しかし、このACSのメンバー認定を受けるには、単に申請書を出せばいいというものではなく、ITキャリアの詳細、期間、達成した成果物とその内容、IT論文、講演、さらに、誰か2名の保証人が必要だった。大学時代の専攻科目の詳細と、その成績の証明書までも必要だった。

 

 僕は自分のキャリアを調べて成果物を整理した。論文、学会活動、IBMでのポジションの時期とその証明、シンポジュームの情報などを集めた。大学に成績証明書を英語で作ってもらった。二名の保証人も得て、すべてのエヴィデンスをつけて、ACS の審査に送付した。

 

 一年がかりで、その頃の最高グレードの ”ACS  Member”として承認された。

 これが、ACS Memberの認定書。

 

 その後、オーストラリアでIT関連の仕事をする機会はなかったけれど、客観的なIT専門家としての僕の評価だと思って、誇りに思っている。

 

 IT関連技術者の皆さんも、海外の“Certification”にチャレンジしてみることをお勧めします。

6.「オーストラリア コンピューター ソサイエティ:ACS」メンバーに認定

bottom of page